月明金鶏図


Getumei Kinkeizu 2019.12

レジン・ワイヤー・和紙

size:420×594 A2

※額装済(和柄マット・黒艶額)

2020.7月 ロンドン「MINERVA2020 」出展予定



ロンドンでの展覧会に出展するために制作した作品となります。

金鶏は実在するキジ科の鳥ですが、もう一つ天上に住む創造上の鶏という意味もあります。この鳥が暁を知らせ鳴くことで天下の鶏たちが鳴くといわれ「あけのとり」とも言われています。

月あかりだけが頼りの竹林を歩く金鶏が暁を知らせる時、この世の混沌も暁に転じる。

まっすぐと天に伸びる竹のように清々しく力強い夜明け、そんな祈りを込めた作品となっています。

ちなみに月は主に秋の季語として知られていますが、秋の竹には「竹の春」という言葉があります。実際の春には竹は筍への養分のため葉は黄色くなり、晩秋にかけてもっとも青々をしげることからそう言われています。