智明葵 CHIAKI

2018年4月 版画の技法で透明樹脂に線画・着色を施すオリジナル技法「凹版レジンアート」を考案。 その技法を用いた半立体のレジン絵画を同7月に企画展初出展。

以来、国内海外と幅広く作品を発表。

オリジナル技法で羽や鱗を一枚一枚リアルに再現し幾重にも重ねた半立体絵画作品や、螺鈿細工や蒔絵のような平面作品など、これまでにない独自の現代アート作品を生み出している 。

在廊時の制服と位置付けて着物をファッションとして取り入れている。

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樹脂画造形の世界
~まだ見ぬ可能性の向こう側

私の作品は透明樹脂(レジン)に凹版画の技法で線画彩色するという、これまでにないオリジナル技法「凹版レジンアート」を用いて制作しています。
細密な描写も、羽の一枚一枚に施された線も、作品に表現された細かな線はすべて版板を削った線によって生まれたものです。

このジャンルレスな技法は、たった一枚の「美しい羽を作りたい」という衝動から生まれました。

一般的に、版画とは紙に刷るもので、樹脂はモールド(型)を使って流し固めて成形したり、表面をコーティングしたりするものだと認識されていますが、私は何か一つの既存の方法で表現することにこだわらず、自分が知り得る異なる方法を様々融合させることで自分の思い描いたものを作ることをごく自然にしていました。

オリジナル技法を編み出すために努力を重ねたというわけではなく、ごく当たり前に自分にできることで思い描いた美しい羽を作ったことが、この道へと進むきっかけとなりました。

モチーフの生き物たちは、リアルなようでここではないどこかの生き物たち。幻想のフィルターがかかったそこは、圧倒的な静けさと脈々と息づく躍動感が混在する、真逆なものが言葉もなく不思議と融和している世界。
あるがままで調和し、争いのない華胥の国が舞台です。

先達のない技法ゆえに、これを深め洗練させるために今も日々試行錯誤の連続です。日々経験を積み重ね、するとそれが思い込みに縛られた自分を生み、そこからの脱却を繰り返して作品が出来上がっていく様は、まるで人生の縮図のようだと感じます。

液体であるレジンはいかようにも姿を変えることができ、版の形を変えることで様々なパーツを作ることができる「凹版レジンアート」の表現は可能性に満ちています。

既存概念に縛られることなく誕生したこの技法は、私にとって可能性という「自由」の象徴であり、未知なる作品の完成までの道のりは自分と向き合う瞑想と共にあり、作品作りを通した自分自身への探求という飽くことなき冒険なのです。

Biography

幼少期~10代
千葉生まれ横浜育ち
お絵かきや工作が好きで特に生き物をモチーフにしたもの作りに夢中になっていた

高校卒業後の進路を考えた時に、好きな時に好きなものを作る楽しみを失えば描くことや作ることそのものを嫌いになってしまうような気がして、美術・デザイン系への進路・就職とはまったく違う道を選ぶ。
結果、守ったはずのアートから遠ざかっていくことになる

2015年頃
空白の年月を経て、趣味で創作意欲が再燃
大人の折り紙、塗り絵、ビーズクラフト、羊毛フェルト、切り絵など様々なもの作りの中で夢中だった子どもの頃のような時間を取り戻していく

しかし一方で徐々に、確立されたジャンルの中でオリジナリティで突出できないことへのジレンマのようなものを感じはじめていくことになる

2017年
12月 本格的にレジンクラフトの道具を揃えて独学でアクセサリーなどを作り始める

2018年
2月 友人が出展する企画展を訪れた際にギャラリーオーナーを紹介していただき、その場で話がまとまり、お題が「鳥」 の企画展への参加が決まる

なにで鳥を表現するかも決めていない中で、独自の方法で作ったレジンの羽を重ねた幻想的な鳥を作ってみることにし、同年4月初めに完成(風花鳥)
レジンを始めておよそ3カ月で一般的なレジンクラフトとは違う作品を手掛けることとなる

7月17日 風花鳥・月花鳥を初の企画展に出展
レジンとして異質の作風に質問が相次ぎ、そこで初めてオリジナルの技法を手に入れたことに気づく。
この日を境に作家活動をスタート

以降展示の機会を得ることに恵まれ、オリジナル技法「凹版レジンアート」によってつくられた作品を様々な場所で発表することをし始め、現在に至る。


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